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抗変異原性食品

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抗変異原性食品

特許庁電子図書館より引用
【特許番号】第2814209号
【発明の名称】抗変異原性食品
【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】特許公報(B2)
【特許番号】第2814209号
【登録日】平成10年(1998)8月14日
【発行日】平成10年(1998)10月22日
【発明の名称】抗変異原性食品
【国際特許分類第6版】
【出願番号】特願平7-71239
【出願日】平成7年(1995)3月29日
【公開番号】特開平8-266246
【公開日】平成8年(1996)10月15日
【審査請求日】平成8年(1996)4月5日
【特許権者】
【識別番号】591253249
【氏名又は名称】パワフル健康食品株式会社
【住所又は居所】長野県長野市中御所2丁目28番2号
【発明者】
【氏名】中田 福佳
【住所又は居所】長野県長野市中御所2-28-2 協同健康自然食品株式会社内
【発明者】
【氏名】森 三千夫
【住所又は居所】東京都練馬区北町3-17-1-105
【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 三幸 (外3名)
【審査官】 小暮 道明
【参考文献】
【文献】特開 昭60-102167(JP,A)
【文献】特開 平6-128164(JP,A)
【調査した分野】(Int.Cl.6,DB名)
【発明の詳細な説明】

【0001】【産業上の利用分野】本発明は高い抗変異原性作用を有する食品に関する。

【0002】 【従来の技術】生物は自然界においても放射線の作用などによって突然異変を起こしてその性質を変えるが、自然におけるよりも高い頻度で突然変異を起こさせるような物質のことを変異原性物質という。変異原性物質は細胞内に入りDNAと結合したり、DNAを切断したりしてDNAの塩基配列を変化させるものであり、変異原性物質には直接DNAに作用するアクリフラビンやニトロソグアニジンのようなものと、細胞内に入ってから酵素で変化をうけて活性化されて働くベンツピレンのようなものがある。

【0003】近年発ガンメカニズムの解明に伴い、変異原性物質が発ガンと高い関連があることが明らかになった。しかし、今のあらゆる生活環境の中では変異原性物質を避けて生活はできず、常にガン発生原因の中で生きていかなければならない。しかし変性原性物質が人間の体に入っても、抑制あるいは阻止できればガン発生の危険は極めて低いものになるという期待が持たれている。

【0004】そこで、この変異原性物質を抑制する物質についての多くの研究がなされており、最近、香辛料、茸類、野菜の食品中に変異原性を抑制するものが見出されている。

【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの食品の抗変異原性作用は満足し得るものではなく、更に高い抗変異原性作用を有する食品の開発が望まれていた。従って、本発明は高い抗変異原性作用を有する食品を提供することを目的とするものである。

【0006】 【課題を解決するための手段】このような実情において、本発明者は、茸類、特に霊芝、姫マツタケ(アガリクスブラジイ)等の食用担子菌類について研究を行っていたところ、これにフラビン類及び葉酸を配合すれば、抗変異原性作用が相乗的に増大することを見出し、本発明を完成した。

【0007】すなわち、本発明は、食用担子菌類の抽出エキス100重量部、フラビン類1~10重量部及び葉酸1~10重量部を含有する抗変異原性食品を提供するものである。

【0008】本発明において、食用担子菌類としては霊芝、姫マツタケ等が挙げられ、その抽出エキスとしては、その細胞壁を破砕した粉体を含水アルコール、特に約40%の含水エタノールで抽出したものが好ましい。

【0009】フラビン類としてはビタミンB2、フラビンモノヌクレオチド等が挙げられる。フラビン類及び葉酸の量は担子菌類の抽出エキスに対し1~10重量%が好ましい。

【0010】 【実施例】次に実施例を挙げて説明する。

【0011】実施例1(1)試料の調製霊芝をサンプルミルで粉砕し、この1gに40%エタノール水溶液100mlを加え、ときどき振盪しつつ24時間抽出した。ろ紙でろ過し、ろ液1mlにリン酸緩衝液(PBS)9mlを加え、ろ過滅菌し、そのろ液0.2ml、0.4ml、0.6mlをエームス法の供試液(比較品)とした。また、この比較品にビタミンB2及び葉酸を各々霊芝に対し2%添加したものを本発明品とした。

【0012】(2)抗変異原性の測定Trp-P2の純品20mgにジメチルスルホン酸アミド20mlを加えて溶解し、この溶液0.05mlをPBS4.95mlで希釈し、その0.1mlをエームス法の変異原とした。本発明品及び比較品について、エームス法に従って試験を行い、発生したコロニー数を測定し、次式に従って抗変異原抑止率を求めた。

【0013】 【数1】 【0014】結果は図1に示すとおりである。図中、実線は比較品、破線は本発明品の抗変異原抑止率を示すものであり、これより、霊芝のみの比較品にくらべビタミンB2と葉酸を添加した本発明品は抗変異原性力価が約20%上昇したことが認められる。

【0015】 【発明の効果】本発明の食品は高い抗変異原性を示し、ガンの発生を抑制することが期待される有用な食品である。

0015】 【発明の効果】本発明の食品は高い抗変異原性を示し、ガンの発生を抑制することが期待される有用な食品である。

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